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「じゃ、なかった。居るなら出迎えてくれても良いじゃないか。」
突っ込みを訂正しつつ、俺は礼拝堂に入った。
果たして、こっちで合ってるのだろうか?
教会の敷地に家は見当たらない。
居住空間と隔離していないのだろうか?
微太亜の部屋に行きたい俺だったが、
神に懺悔しろと?
俺は歩を進め、奥の間に到達。
ステンドグラスの真下に教卓が在る。
神父が立っている場所だ。
無人の礼拝堂を見渡して俺はため息を吐いた。
息は白く、直ぐに空中に解ける。
寒いんだが…。
俺は居る筈の微太亜を案じ、再度スマホに目を移す。
こちらの発言には既読スルー。
俺は何だか居たたまれない気持ちに苛まれ、祈る気持ちで微太亜を待った。
(礼拝堂だけに。)
程なくして左横のオルガンの置いてある脇の扉が開いて、黒いフードを被った人がひょっこりと現れた。
「あ、ども…!」
シスターだ!
目は蒼く、長髪は金々に輝いている。
日本語通じるだろうか?
「あら、初めまして。微太亜の友達?」
「明治加賀麻です!」
「私は一文字主我愛(いちもんじ しゅがあ)あなたの話しは弟から聞いているわ♪」
表紙絵の人は微太亜のお姉さんだった!!
実に神がかった名前である。
一歳上と言う彼女。
肌は雪の様に白く、髪はどうやら染めているらしい。
身長は彼よりか三センチ程高いか。
微太亜君を女体化したら多分こんな感じなのだ。くっそ可愛い。
不覚にも萌えた。
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