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「あのう、微太亜君はご在宅ですか?」
俺は彼の所在を尋ねる。
何だかぎこちなくなってしまった。
「弟は今、お使いに行ってますわ。」
「そんな!」
こんな雪の降る中外に出すなんて!
微太亜も微太亜だ!
俺と約束が有るのに外出するなんて!
「帰って来るまで私がお話しを聞きますので♪」
「それでは困るのだ…!」
もう日も暮れる。
微太亜の身を案じ俺は不安になった。
反対に主我愛さんは微笑んでいる。どうやらふわふわした性格の人みたいだ。
つんけんした毒舌の弟とは対照的だ。
「じゃ、じゃあ微太亜が戻って来るまで少しお話しを…」
俺は再度LINEを送って微太亜の安否確認を乞うた後、
持参したすっかりぬるくなったコーヒーと言う名のカフェオレを飲んだ。
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