3人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は飲みかけたコーヒーと言う名のカフェオレを飲み干した。
学校でよく売ってるやつは100円の紙パックだが、これは駅で買った120円の缶コーヒー。
「では、加賀麻くんの話しをどうぞ。」
手を振るジェスチャーで主我愛さんは俺に話題を投げた。
礼拝堂でシスターに前振りされては懺悔しない訳にもいくまい。
俺は話した。
南米でカカオ豆の生産に従事し、安い賃金で働かされている人々の事を。
学校にも行けず、奴隷の様に酷使される少年達。中には人身売買によって強制的に連れて来られる子供も居る。
「神よ、何と世界は憎しみに満ちている事か…。」
「それチョコレート食べながらする話しじゃ無いよね…?」
微太亜からのリプライは尚来ない。
最初のコメントを投稿しよう!