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バレンタインデー当日。
――ニ月十四日の朝。
「もう少し…」ガチャン
「……うぅ」
まるで外で寝ているような、あまりにも寒い部屋で、ほんの少しだけ目を覚ました。
多分、まだ五時くらいだろう。
俺は暖かい布団でぐっすり眠る、
この最高の瞬間を邪魔される、冬が嫌いだ。
何故かって?それは勿論。寝不足になりたくないからだ。
集中力があるのとないのでは、雲泥の差だ。
夜中にちゃんと睡眠して早く起きる。朝ご飯を食べて……アイツらと一緒に学校に行く。
ほんとにそれだけでいいのに……
俺は時間のことなど気にせず、そのまま二度寝を始めた。
しかし、すかさず睡眠を妨げるかのようにあの音が聞こえてきた。
ピピピピッピピピピッ
「う~、そんなに経ってないだろ……」
とアラームを止めた。
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