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月曜日。
二人そろって登校すると、たちまち秋斗がクラスメートたちに囲まれた。
「おい、秋斗、本当かっ!?」
悪友の宏がすごい剣幕で秋斗へ詰め寄る。
「なにがだよ?」
「おまえ、美菜ちゃんをふったんだって!? マジかよ!?」
うわ。もう噂が広まってるんだ。……早いなあ……。
秋斗を取り囲むクラスメートたちの輪から、一人ポツンと離れたところに立ちながら、友悟は感心した。
秋斗はチラッと友悟のほうを見てから答える。
「……ああ」
「うそ!! 美菜ちゃんに告白されて、断る男がいるなんて信じられねー」
そんなふうに言いながらも、宏は自分の憧れの美菜ちゃんが秋斗にとられてしまわなかったことに安堵している様子である。
それは、秋斗に憧れている女子生徒たち、宏以外の美菜のファンの男子生徒たちも同じようだ。
秋斗も加納さんも人気者だからなー。
でも、もしも僕と秋斗が恋人同士になったなんて分かったら、みんなどんな顔するだろう……?
友悟はほんわり赤面しながら考える。
そのとき、秋斗が爆弾発言をした。
「オレ、すごく好きなやつがいて、付き合ってるから」
教室内は一瞬、水を打ったように静かになり、その次の瞬間には蜂の巣をたたいたような大騒ぎになった。
友悟もまた、心臓が止まるかと思った。
あ、秋斗っ!?
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