ほろ苦い

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「亜美香。一緒に帰ろうぜ。」 「雄太郎……」 放課後の日常。 なんでもないルーティング。 だが!! 少しの事で、色々噂になる私達の年代は、この何気ない日常が、面倒な事を引き起こす。 「今日も仲がいいね。」 「二人付き合ってるの?」 同じクラスの子達には、こんな事ばっかり言われてしまう。 「あ、あの……」 「何?亜美香。」 「ごめん。眸君と帰って。」 「ちょっと!」 一人雄太郎を残して、教室を出る。 少し前までは、仲のいい友達でいたのに、何でこんな事になっちゃったのかな。 「おーい!」 一階の昇降口まで、雄太郎が付いてくる。 身長175cmを越える雄太郎は、どんな女の子と並んでも、しっくりくる。 例え160cmもない私が並んでも、反ってカッコよく見えるくらいだ。 「周りの冷やかしなんて、気にするなよ。俺達は俺達でいればいいじゃん。」
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