ほろ苦い

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私が靴を履くと、一緒に靴を履く。 それを見て、周りの人達もヒソヒソと、話始める。 俺達は俺達。 付き合っているなら、私も頷ける。 「なあ、亜美香。聞いてくれよ。」 「何?」 「奈南さんの事なんだけどさ。」 ちなみに奈南さんと言うのは、他校の同級生。 雄太郎とは、中学が一緒だそうだ。 「最近、夜電話しても話中でいる事が多くて。」 「誰かと話してるんでしょ?」 「そんな事は、俺でも分かるよ。問題は誰と話してるか、だよ。」 そんな事、私には分からない。 それよりも、そんなに気にするんだったら、私にそんな事聞くんじゃなくて、直接聞けばいいのに。 「眸君に聞けば?」 「眸に?ダメ。あいつは当てにならないし。」 「どうして?」 「あいつ最近、彼女できたらしくて、いつもニヤニヤしてるし。」 眸君がニヤニヤ。 あのクールな眸君が、一人でニヤニヤ?
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