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開店を数分後に控えた店内は、すでにすべてのチェックを終えたスタッフが静かに入り口へと歩み寄る。
店内に流れるヒーリングミュージックが身体を優しく包み、前で手を組んで、お客様をお出迎えすべく入り口に並ぶ。
不思議なくらいにまったく緊張していない自分に気がつき、思わず口角が上がる。
つられて向かいに立つヤナも笑顔を見せた。
ガラス扉の向こうには、すでにお客様が到着されている。私と米谷さんは目配せをして、入り口のドアを開けた。
「いらっしゃいませ!」
私たちの新たな一歩が動き始めた。
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