3章

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ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ こんなにスムーズに言っているが内心は かかかかかか関節キ…ッキッッス!!!!!!!! と、叫びまくっている。 タピオカジュースを持つ手が小刻みに震える。姫川さんが控えめに口をつける。 手が汗ばむ。あの姫川さんが俺が口つけたストローを使ってタピオカジュースを飲んでいる。その事実は週刊誌報道レベルだ。特集組んでも良い。 心臓が脈打って止まらない。なんでこんなに緊張するんだろう。間接キスなんて、どうってことないって思ってたのに、どうして好きな人になると価値観も何もかもが違って見えるんだろう。 「告白は近いうちにするつもり」 その時、脳裏にあの時の言葉が蘇る。 近いうちに、俺はずっとそう思ってきた。 その結果蒼に姫川さんを取られそうになり、右往左往することになる。 そしたらもう、した方がいいんじゃないのか? タイミング的にも今日は文化祭、この後は後夜祭だ。告白するには絶好の日だ。 近いうちに それは今日でも良いのではないか。 姫川さんと行動してみて確かな手応えを感じていた俺は、すぐにでも思いを伝えたかった。 俺はこの後夜祭で姫川さんに思いを、伝える。 そう決心した時、 カップの結露がポトリと落ちる音が聞こえた。
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