4章

4/15
前へ
/96ページ
次へ
それから、蒼はスクールカースト上位の連中と一緒にいるようになった。 俺も自然と違う集団にいるようになった。 気持ち悪いくらいいつも一緒にいた俺たちの突然の決別に周りは違和感を持っていたが、そこには触れないでいてくれた。 暫くして蒼に彼女ができたと女子が騒いでいるのを耳にした。 相手は違うクラスの可愛いと評判の女の子。 その数日後に彼女と2人で歩いているところを昇降口の近くで見た。頭を撫でられて嬉しそうに微笑む彼女とそれを見て笑う蒼、とても幸せそうだった。 次の日、席替えがあり、蒼と離れた。 どんどん接点がなくなり、視界から蒼が消えていく。 蒼が俺の日常からいなくなって、半年が過ぎた。
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加