俺たち

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明日、雪が降る所があります… ニュースで天気予報が流れていたが、俺たちは身体を重ねていた 疲れて、少し眠ると寒くて目が覚めてしまった 瞬きをさせながら隣を手探りで触ると今さっきまで愛し合っていた恋人の壮がそこに居なかった 部屋を出て、色々探したが居なくてふとベランダを見るとそこに壮が居た それも薄着で雪空の中、雪だるまを作っていた 「壮!探したぞ!」 「あっ、ごめんね。樹」 「ほら、寒いからマフラーと上着だ」 「ありがとう」 満面の笑みで言われて、怒る気も失くして俺の心が暖かくなった でも、手足が寒くて壮を後ろから抱きしめた 「ねえ、樹も雪だるま作ろうよ!」 壮は元気よく俺の手の中に雪を乗せて、ふたりで雪だるまを作ったらまあまあ作れた 休憩という名の寒さを逃れて雪を眺めていた 大粒の雪が降ってくるのをふたりで眺めながら俺は壮を抱きしめた 寒くなり、部屋の中に入り、ヒーターの電源をつけたが、窓から離れない壮 俺は隣に座ると涙を流している壮が居た 「どうしたんだ?壮」 「んっ、いつきっが、居てくれてっ、良かったっなあって思って」 「うん」 「去年っは、ひとりでグズッ、雪を見ていたから、隣にっ誰かが居るっ、なんて、想像してなかったから嬉しくて涙が出たんだ。樹、ありがとう!僕と一緒に居てくれて」 「俺こそ、ありがとう」 「うんっ、グズッ」 俺は壮を優しく抱きしめた 涙を流すぐらい喜んでくれたことに俺も涙が出そうになった 「壮、寝ようか」 「うん!おやすみ」 「おやすみ」 俺たちはまた眠りについた その日の夢は壮と俺がこの部屋で仲良く笑いあってて、毎日楽しく暮らしていた
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