11人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
今日は春休み明け最初の日というのもあって忙しい日だ。そんな今日ももうすぐ終わろうとしていた。
葵が時計に目を向けると針は18時50分を差していた。
この園が延長できるのは19時までだからもうすぐでまだ保護者がお迎えに来てない子供たちもおうちへ帰る時間だ。今お迎えを待っているのは結くんとお友達のまことちゃんだけ。
コンコン
「こんばんは~。」
「あっ?ママ~?」
まことちゃんのお母さんがお迎えに来た。
「また明日ね!結くん!」
荷物をまとめて母親の元へ駆けていく。
「こんばんわ。お疲れ様です!今年まことちゃんのクラスの担任をさせていただく“黒崎葵”といいます。よろしくお願いします。」
「これからよろしくお願いします!では、これで失礼します。」
「はい!さようなら。まことちゃんまたね!」
そして結くんがひとりお迎えを待つことになった。
「ゆーいーくん!!次何して遊ぼうかー??」
気のせいか元気がないと感じた葵は明るい調子で声を掛ける。
「うーんとね、、あおいせんせとお話したい
なぁー!」
「!!‥えーとじゃあなんのお話するー??」
お絵かきしたいとか言うと思ったからちょっと不思議。
「おはなしするのすきなの」
目をキラキラさせて言う。葵はこんな時子供はホントにかわいいと改めて思う。
そんなこんなで色々なことを話していると時計を見るのを忘れていた。慌てて時計を見ると19時15分を差していた。何かあったのか少し心配になる。
ガラガラッ
「すいませんっ、、遅くなりました、、あのっ、ご迷惑おかけしました」
「落ち着いてください。大丈夫ですから。とりあえず、座ってください。」
最初のコメントを投稿しよう!