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「高木さんが良ければ少しだけお話しませんか?」
「大丈夫ですけど‥」
なにか注意でもされるのかと麗は少し緊張感を持つ。
「こちらへ座ってください。」
「はい、ありがとうございます。」
「えーとまずは自己紹介から、今年結くんのクラスの担任をさせていただきます。“黒崎葵”といいます。担任をもつのは初めてなのでわからないことばかりなんですがよろしくお願いします!」
麗には一生懸命に話してる葵が可愛らしく見えた。
「結の父です。“高木麗”といいます。よろしくお願いします!結の母親とは一緒に暮らしてないので結にはさみしい思いをさせてるんけど‥」
「そうですか‥僕が力になれる事があったら言ってくださいね!」
「助かります。ホントに心強いです。
そういえば、僕がコーヒーショップに勤めてるの知ってたんですね!」
「そうなんです。少し前に行ったことがあって。コーヒー屋の格好がすごく似合っていて素敵だったのでよく覚えてます」
「あはは、そんな‥お世辞でも照れるじゃないですかっ!」
そんなこんなで時間も忘れて話をしていると、結が眠そうにしていた。葵は結にごめんねと言って話を終わらせた。
短く挨拶を済ませて見送った。
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