11人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
麗side
「ぱぱー!あのねきょうねあおいせんせがね‥」
最近保育園であったできごとをよく話すようになった。前よりも楽しく過ごしているのだろう。
「そっか、よかったね!結はホントに葵せんせ好きだね??」
「うん!だいすきー!あと おともだちのみんなもだいすきーって言ってた!ぱぱはー?」
「えっ!も、もちろん好きだよ!お話すると楽しいし、かわいいし」
あれ?!まって。いま、俺なんて。かわいぃ??
俺より年上だし、男だし‥
「よかったぁ。じゃあ、あおいせんせにおしえてあーげよっと!」
キッチンの方からスタスタとリビングの方へ駆けていく。
「待って、結!今の内緒にして!」
「え~?なんで~?どーしよっかな~??」
ちょっと結楽しんでるな、、こんな大人みたいなやり取りいつからできるようになったんだ、、
「恥ずかしいからやめて~?お願い結さん!!
ちょこちょこしちゃうぞー!」
といってお腹をすくずる。結はケタケタと笑う。
「分かったよ。だからやめてー!!もうしょうがないなー」
ありがとと言って。また夕食の準備に戻る。
でもホントに言わないでもらいたい。
葵せんせに変な誤解をされたら今の良い関係でいられなくなるかもしれないから。
そしてそれはいやだから。
最初のコメントを投稿しよう!