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「昔はそう好きじゃなかったんですけど。
この会社に来たとき、今日も一日働いたなーと思いながら、一種類ずつ買おうと思って。
……あっ、小銭がないっ。
千円札もないっ」
と財布の中を見ると、立ち上がった渚が千円入れてくれる。
「好きなだけ買え」
「人の話、聞いてなかったんですか。
一日、一個なんです。
それに、お金借りても、またいつ会うかわからないじゃないですか」
と言うと、
「じゃあ、俺のも買え」
と言ってくるが、二個でも、四百円にもならないが。
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