終章 嘘だとわかって、乗ってみました

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「まあ、そうだな。  いっそ、飽きさせて欲しいかな」 と渚は言い出す。 「仕事中も、ついついお前のこと考えてるし」 「なに言ってんですか」 と蓮は赤くなる。  渚を見つめて言った。 「渚さん、此処まで来てくださってありがとうございます」 「連れて逃げるのは簡単だが、出来るなら、みんなに祝って欲しいからな」  お前もそう思ってるから、この場に来たかったんだろう? と言われる。 「私は、年寄りに弱いんですよ……」  あんな我儘(わがまま)なジイさんですが、と蓮は言った。  それでも、大事な祖父には違いない。
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