終章 嘘だとわかって、乗ってみました

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「いいのか?  大丈夫か? 後悔はないか?」  えー? と蓮は不満の声を上げ、 「でも、渚さんの方が百万倍、格好いいですよ?」 と疑いもなく言った。 「……蓮、お前の目はおかしい」  蓮は笑い、 「そうかもしれませんね。  きっと……最初から」 と微笑む。 『お前、俺の子を産んでみるか?』  いきなりそんなことを言ってきた渚を呆れて見上げたあのときから。
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