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ギターを想像して力をいれたので、その想像した力加減では、荷物は持ち上がらなかったのだ。
改めて金属が入っているという想定で力を入れると、達也の力では難なく持ち上げる事が出来た。でもやっぱり重い。
長時間持ち上げていると筋肉痛になりそうだったので、部屋の適当な場所に移動させると、そこでその荷物を置いた。
取り敢えず中身が判らないと対処のしようもないので、荷物を箱から取り出す事にする。
箱はダンボールだったが、中身が暴れまわらないように木組みがされ、周りには緩衝材も詰められていた。
そして荷物は予想通りギターケースではなく、ギターケースと同じくらいの面積な、ちょっと横長のジュラルミンケースが入っていた。
「なんだよ、絶対ヤバイ奴だろ、これ!?」
とにかく急いで箱から取り出し、この怪しいケースの正体が知りたくて、くまなく確認した。
ケースには持ち運ぶ為の取っ手は付いていたが、開閉する為のボタンや爪、ダイヤルなどが一切付いていなかった。その代わり、デジタル表示の数字が『ピッ… ピッ… 』という小さな音と共にカウントダウンしていた。
「ひぃっ!」『ドサっ』
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