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（沙織の家にも届いているのか！？と言うことは、この近所だけ配られたのではなく、かなり広範囲に届いている事になるな。他の友人の動向も聞いた方が良さそうだ）
そんなことを考えながら、取り敢えず沙織に、
『俺の家にもさっき届いた。それって横長のジュラルミンケースに入った箱だろ？』
とケースの画像を添付しつつメッセージを送る。すると、
『え？縦長？』
と返信があったあとに、暫く間があいた。
どうやら達也からの情報を見て、沙織は自分の荷物の形状を確認したようだった。
『ううん、私に届いたのは、ジュラルミンの箱は箱なんだけど、横長って感じじゃなくて、クーラーボックスみたいに真四角に近い感じの形』
と、こちらも写真添付付きで届く。見ると確かに自分に送られて来たケースとは形状が異なっていた。
（何？ 大勢に送られて来ているが、その送られて来ているのもが違うのか！？）
と思案する。
『とにかく俺もいま色々調べてるから、情報が解ったら連絡するよ。だから待ってて』
そう返信を送った途端に、
『ケーブル！ケーブル！ケーブル！ケー、ケー、ケ、ケー、ケーブ、ケー、ケーブル！ケー…』
と、ケーブルの着信音が連続で鳴り始めた。
どうやら大学時代の友人や、職場の仲が良い同僚などのケーブルグループのやりとりが始まりだしたようだった。
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