黒いフードの少年

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よし、そろそろチャイムも鳴るだろうし戻らなきゃ。 そう扉に手を伸ばす時だった。 ……え? あんな場所あったけ? 奥の日陰(ひかげ)に黒い影が見える。 今まで気づかなかった。 目を細めて向こうを見つめ続けると── 「えっ!?人……」 誰かが地面に寝転がったまま眠っている。 それも黒いフードを被った人らしき人。
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