きみの体温 あなたの笑顔

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「松永さんってさ、彼氏いるの?」 「へっ!?」 いきなりそっち方面の話題に変わって、思わず声が裏返ってしまった。 「ん? もしかして地雷踏んだ?」 「いえっ、違います! 全然、いません、彼氏なんて!」 なんでこんなに必死に否定してるんだろう。 先輩もきょとんとした顔で私を見ているじゃないか。 恥ずかしくなって視線をそらす。 他の話題を振ったほうがいいのだろうか? それとも、先輩は? って聞き返したほうがいいのだろうか? でも、その答えを聞くのが怖いと思ってしまった。 先輩、彼女いるのかな……。 ちくん、と胸に小さな痛みが走る。 やばい。 これはもしかして本当に先輩のことを――? そんなことを考えていると。 「……よかった。絶対いると思ってた」 ぽつりと先輩が呟いた。
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