エピローグ

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家に帰って、秋哉(鈴音)の首すじの噛み跡を夏樹(冬依)がみつけて、鈴音(春一)が学校に殴り込みに行きそうになる騒ぎがもうひと悶着あったが、 とにかく今日はみんな疲れ果てていて、とりあえず一旦、休もうということになった。 それで各々部屋に戻ってひと眠りしたら、翌朝には、全員もとの体に戻っていた。 「あれ? おいオレだ!」 やっぱり一番先に気がついて声をあげたのは秋哉。 目覚めたら鈴音の部屋で、びっくりして飛び起きた。 寝ぼけて鈴音の部屋に潜り込んだなど、バレたら即、打ち首獄門の刑だ。 冗談ではなく、春一に殺される。 そこで慌てて部屋から飛び出し、リビングに出て、ようやく気がつく。 「うわー、オレだぁ」 喜びのあまりどっすんどっすん飛び跳ねる。 妙な仕草で喜びの踊り。 すると、 「やかましいぞ秋哉!」 春一にも怒鳴られるが、 「ハルも、ハルかっ」 訳のわからない質問を、秋哉も負けじと怒鳴り返す。
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