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その後、カズは、
「ダメダメダメ。来生は写メられると寿命が5年ずつ縮むんだからね。そんなことになったら、あなた世界中から恨まれるわよ。撮影はお断り。写真OKしてるのはイベント時の広報係が撮ったやつだけだから、広報通してね」
芸能事務所の敏腕マネージャーみたいな手腕で、集まってくる女の子たちをさばき、テッペーは、
「今日のアキはバスケもサッカーもお断りなの。頭打ってんだってば聞こえねーの。あっそこ! アキには触らないで!」
鈴音にぴったり張り付いて、完璧な身辺警護の役割を果たした。
ふたりのお陰で鈴音はのんびり残りの授業を受けながら、
『秋哉くんの高校って、いつも賑やかで楽しそうだなぁ』
自分が高校生の頃とはまた違う、明るくてキラキラした騒々しさに、
「フフフッ」
なんだか楽しくなってきて、それからずっと笑っていた。
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