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「やってやれないことはないわよ、見て?」
そう言って、玲愛がゆかりの呟きを指し示す。
「この子、自分の生活をほぼ実況しているに等しいわ。この呟きを見ると、暑い日には仕事から帰ってくると冷凍庫からアイスを取り出して食べながら、家の窓を全開にするって書いてあるわ。ちなみに彼女の家が一階よ?」
俺は玲愛の言葉に戦慄した。
確かにゆかりはサバサバしていて、色々なことに無頓着になっているきらいがある。
しかし、そんなちょっとした油断を悪用できる人間なんてそうはいないだろうと高をくくっていた。
しかし、目の前の女を見ていると、その認識は改めざるを得なかった。
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