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「これ…リアが大事にしていた…いいの?」
「はい。初めて坊っちゃまのお世話にいった時、奥さまに頂いた物です。『圭一郎をお願い』…と」
圭一郎は
ロザリオを手にとって見つめる。「…ママに…?」
リアは頷いた。
「小湊さんのところにいってきますね」
「うん。借りとくよ」
圭一郎が産まれた時
両親はとても喜んだ。
世話係のリアも
家族同然に受け入れて…
ふたりとも
その命を懸けて
圭一郎のことを守っていた。
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