第1章

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我が西北寮1回生諸君! 寮生活初めての冬が、 いよいよやってくる。 これからコタツを購入しようと思っている者も、 いるかもしれない。 そこで一つ、 君たちに忠告がある。 コタツを買うときは、 必ず新品を買うこと。 金がないからと言って、 決して、 リサイクルショップなどで来歴が分からないコタツを買ってはならない。 もちろん、 粗大ごみを拾ってくるなど、 言語道断である。 我が西北寮には、 コタツに関する伝説が一つある。 自分が1回生だったときに4回生だった先輩より、 2年前に入った1回生の話だということである。 その1回生は、 茨城から来た「イズミ」という、 国際経済学科の学生だった。
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