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イズミは、
西北寮で初めての冬を迎えるにあたり、
リサイクルショップで、
激安のコタツを購入した。
なんの変哲もない、
地味な茶色一色のコタツ布団がついた、
一人用のコタツだった。
ところが、
買ったその夜、
そのコタツでうたた寝していると、
何かフワフワしたものが、
素足に触るのを感じた。
イズミは寝ぼけて、
「ああ、
マイケルが潜り込んでるな」と思っていたという。
マイケルとは、
イズミの実家の飼い猫である。
マイケルのしっぽが触れているのだと、
思っていたのである。
しかし、
イズミははっとした。
もちろん、
ここは実家ではない。
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