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その間イズミは恐怖で体が硬直し、
身動き一つできなかった。
ソレは、
それほどの長さがありながら、
コタツに入る姿も、
コタツから出る姿も、
確認することができなかった。
全てはコタツの中だけで完結していたのだ。
通り過ぎた後、
どのぐらいの間フリーズしていたか、
イズミの記憶にはない。
しかし、
とにかく、
なんとか足をコタツから引き抜き、
腰が立たなかったので這って部屋を出て、
隣の部屋の同級生に助けを求めた。
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