第1章

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その間イズミは恐怖で体が硬直し、 身動き一つできなかった。 ソレは、 それほどの長さがありながら、 コタツに入る姿も、 コタツから出る姿も、 確認することができなかった。 全てはコタツの中だけで完結していたのだ。 通り過ぎた後、 どのぐらいの間フリーズしていたか、 イズミの記憶にはない。 しかし、 とにかく、 なんとか足をコタツから引き抜き、 腰が立たなかったので這って部屋を出て、 隣の部屋の同級生に助けを求めた。
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