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ぶうんと静かな音を立てている冷蔵庫によりかかりながら、わたしはげんなりとした。
恋しくてたまらない寝乱れた布団を思った。もぐりこんで、とりあえずインフルエンザの嵐が過ぎ去るまでの間は、全てから切り離されて寝ていたいと心底、願った。
だけど多分、あそこに戻ることができるのは、昼を過ぎてからだろう。通院だけで半日とられるのだから。
ぽちょんと、音がした。
流しの水道が水滴を零している。ぽちょんぽちょん。
思わず近づいて、蛇口を締めようとして、考え直して、コップを持ってきた。
お水だ。
水を飲んで、ちょっと気を取り直そう。
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