プロローグという名の心の想い

2/27
115人が本棚に入れています
本棚に追加
/440ページ
暗闇の中一人だった私の目の前には、今・・・沢山の光がある。 前までは届かなかったその光も、手を伸ばせばすぐに掴めそうな気がした。 そして私は、その光に向かって笑顔を向けるんだ。 ―――――――――――、 「・・・・・・ん、」 目を開けると見たことのある場所。そこは屯所にある自分の部屋。 少し体を起こしてみる。特に体に痛みがある訳でもないが頭がぼんやりとする。 ・・・そうだ、私はあの時・・・ 「詩音ーーー!!!」 そう叫んで私に抱き着いてきたのは丞だった。いきなり過ぎて私はそのまま布団に逆戻り。 「丞、痛い。ちょ、離して。」 「あー、悪かった。てか本当に詩音は女なんやな。」 そう言えば服が着ていたものと違・・・!!? 「丞見た!?」 「見てない!!着替えもちゃんと女子にやってもらったねん。」 それなら良かった・・・。もし見られてたらどうしようかと思った。殺そうと思ったもん。 それにしても、なんか見ちゃった宣言してるね? 「いやー、詩音いきなり倒れるからあの時びっくりしたわ。しかも2日間も目を覚まさへん、なのにいざ起きたらこんな元気なんやもん。心配して損したわ。」     
/440ページ

最初のコメントを投稿しよう!