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「この前は助けていただき、ありがうございました。」
軽く一礼をする。これが普通の礼儀というものだ。まあ、知らない人もここにはいるが・・・。
「いえいえ、私たちはそんな大層なことはしていません。それに悪かったのは私たちの方ですよ。」
と、沖田さんは微笑みかけながら答える。そこに土方さんが咳払いをして話し始める。
「で、本題に入るが、お前の事を洗いざらい話してもらおうか。」
「もー土方さん!そんな言い方しか出来ないんだからー。優しく言えないんですか?」
と、土方さんに沖田さんは文句を言う。
「うるせぇ!俺はこれが精一杯だ。・・・・・・、言える範囲で言え。」
そう、言葉を改める。私は皆の目を見てから話し始めた。
「皆さん知っている通り・・・私は人ではありません。私は夜に生きる吸血鬼。そして、私がここに来た理由・・・それは、皆さんの運命を変えるためです。」
「運命を・・・」
「変える?」
皆さん酷く混乱しています。まぁ無理もないか。私が女で人じゃないって事だけでも頭が混乱するのに、いきなり運命が何やらかんやらと言われても困るだけだ。
「もう少しわかりやすく!!」
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