あの夏

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わたしは母とそっくりだから、一緒にいることがツラかったこともある。もしかしたら母も、そんなわたしを見てツラかったのかもしれない。だけど。 わたしにとって母は唯一人で、 母にとっても娘はわたし一人で。 それだけはこの先も変わらない。 わたしが好き勝手生きていることで母にはその分、肩身の狭い思いをさせてしまった。母が誇れるような娘にはなれなかったし、たぶんこれからもなれそうにない。だけど。 お母さんが頑張って生んでくれたから、今のわたしがいる。 お母さんへ。 きっとこれがほんとうにさいごの手紙。
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