冷たい星が降る夜は

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寒くて冷たくて、最早身体の感覚はなくなっていた。 僕は今どうしてこんなに震えがとまらないのか分からなかった。 けれど、世界が怒っているのは分かった。 僕は数時間前、星の壺を割った。 村で大切にしていた壺の中身が気になって持ち上げたときに割ってしまったのだ。 こわくなって、森へ逃げてきて、しばらくすると空から白い冷たい何かが降ってきた。 僕はすぐに壺に入っていた星達が逃げ出したものだとわかった。 あの壺には星が閉じ込められていたんだ。 冷たい星達は、最初は綺麗に舞っていたが、だんだん大きなものになっていき、そして、足元には星達がかたまり、地面を覆い隠し、どんどんその範囲を広げていった。 あたりは暗いようで、しかし真っ白で、そして、震えが止まらなかった。 この星達は悪い星だったんだ。あそこに閉じ込めたままにしなくちゃだったんだ。
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