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しかし、恐らく、どの書き手さんも同じかと思うのですが、
作品は、書いていく内に書き手の思考や創造から離れ、
キャラが勝手に動くようになります。
もちろん今作もその通りで、ある時点から
ラストは、辻上が決めることになりました。
そして、ラストが浮かばない状態が続くこと、しばし。
ようやく、その理由が分かりました。
実は、私のモットーとして、自作の恋愛作品で悲劇は書かない
というものがあります。
私の書き手としての身上は、作品を読んでくださった方々の心が
ホッコリ幸せ気分になって、
「あぁ、恋がしたい」
「あぁ、恋するってステキ」
「あぁ、愛しい人に会いたいな」
そう感じて頂ける作品を目指すことです。
ですので、当然そんな作品を「悲劇」で終わらせるなど、もっての外。
しかし、今回のメインキャラである辻上は、
彼の落とし所として悲劇が一番似合うと、彼自身が選びました。
しかも、一度完全に底に落として欲しいという要求付きで(泣)。
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