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彼の、この選択には私は最後まで悩み、迷い続けました。
正直、辻上の選んだラストは書かず、エピローグの前で終了して、
その後の展開は、読者さまのご想像にお任せしようかとも考えました。
しかし、やはりお話はキャラが創っていくものです。
そして、私の中で誕生したキャラたちが紡ぐお話を、
語り部として言葉を紡ぐ私は、彼らの意志は尊重すべきと思いました。
その結果、多くの読者さまをイライラさせてしまった辻上は、
とうとう最後まで成長させることはせず、
彼が望んだ通りに、最愛の人の死によって後悔の底に落ちてもらうことにしました。
それと同時に、当初の予定では書かないつもりだった
「ベイビーSOS」の章を伏線として追加し、
書き手としての私のモットーを崩さないギリギリのラインの「エピローグ」で
今作を締め括ることに致しました。
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