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私と優は向こうでの使命を持って生まれた。私と優は眠っている間に向こうに戻って毎晩使命を果たしてる。私はアイリーンと一体になって歌い、優はユーディと一体になって下層のモノを刈り取る。4人が揃わないと成り立たない使命。きっと、ただの腐れ縁なんて言葉で片付けちゃいけないんだろうな。でも、起きたら向こうでの事は全部忘れてるから、こっちの優は何にも知らない。知ってるのは私だけ。私は2年前、イレギュラーに記憶が残るようになってたから…ユーディは覚醒させたって言ってたかな、あの時の記憶がまだしっかり残ってる。私のただの妄想って言われたら終わりなんだろうけど、誰に何言われようが、私の中には確信がある。なのに、なんであんな夢見たんだろう。ホントに夢なのかな…ユーディは私を守る存在。ユーディが銀の大鎌…『天翔ける銀の月』で私を刈るなんて、そんなはずないのに。あの夢のせいで朝からずっとすっきりしない。なんだかちょっと不安だし。
「部長、少なくとも、まだ後2年、よろしくお願いしますよ」
「あ、こっちこそよろしくねっ」愛理は少し首を傾げてニコッと笑った。
「部長、なんか最近変わりましたよね。いや、良い方にですよ?愛嬌出てきたっていうか」
「へっ?そう?」愛理は驚いて音風を見た。
「なんて言うか、部長、もっと真面目ーな硬い感じだったですよね。もうすぐクリスマスだし、もしかして彼氏できたとかですか?」音風は目を見開いて少し身を乗り出した。
「出来てたら、ここに居ないと思わない?」愛理は苦笑いした。
「確かに。ま、毎日、優先輩そばで見てたら、その辺の男どもはしょぼく見えそうですね」
「んー?どうかな。まあ、ずっとそばで見てるのは確かだけど」
「あのハーフ男子みたいなかっこいい顔で話しかけられたらドキドキしません?」
「えっ、音ちゃん、ドキドキする?」
「いや…多少…ですかね?」音風は少し首をひねった。
「音ちゃん、そういう趣味あった?」
「全く無いです。先輩かっこ良いーとか言ってるの聞くと、女が女相手に何を騒いでんだか。って思いますね。けど、優先輩は、例え女子校じゃなかったとしても、女子にもててたと思いますよ」
「んー、かもね」
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