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ウチには現在3匹の猫がいます。雨の日に迷い込んできた元野良のメスのメリ、ハロウィンセールで4分の1の値段だったアメリカンショートヘアのオスのカイ、おばあちゃんちで飼われていたロシアンブルーのオスのアオの3匹です。
とりあえずはメリなのですが、雨の日にウチの勝手口の前で「入れてくださーい、ここ私のうちですよ~」と鳴いていたとのこと。その当時、ウチには6匹ネコがいました。そしてお隣さんがウチのネコがベランダにいたのを何度かを見かけていたので、ウチのネコがベランダから落ちたのではないかと心配するほどの大音量だったそうです。居合わせた姉が「ここちゃうで」と声をかけても揺るがず鳴き続けていたらしいのです。
こんなに人に慣れているネコなのだから、どこかで飼われていたのだろう、それもすぐ近所で。そう考えた姉たちは、迷い猫と一緒にご近所さんを回りました。1件、あやしいお家があったのですがお留守で、なおかつご近所さんに聞くととてもかわいそうな飼い方をしているから戻すのはかわいそうだ、とのことでした。それにあそこのおウチで飼っているのはオスばかりだったはず、と。ここまで伝聞形式で書いているのは、ネコがウチと繋がるまでの間、自分が実際にはいなかったからです。
途方に暮れながら帰途についた姉たちは、ここで帰宅した母と自分と遭遇しました。助手席の窓が開くとそこには見知らぬネコが……ほぼ洋猫柄で青い瞳のウチのネコたち、そこには茶色い虎柄の黄色い瞳のネコがいたのでした。これがメリとのファーストコンタクトになりました。
元々持っていたネコのご飯、美味しいのかな?と思っていたロイヤルカナンの消化器サポートを食べながら、そのネコは自分の部屋にいました。もうすぐ嫁に行く姉は6匹のネコも一緒に嫁入りする予定でした。嫁入りするネコのうち1匹はカリシウィルスにかかっているため、ワクチンが済まないと合流させられないし、17歳になるおばあさんも混ざっているから受け入れてもらえるかどうかはわからない。そしてもう1人の姉はイヌを3匹飼っている。
じゃあ、このネコはどうするのか。
姉たちは自分に飼わせる心づもりで帰ってきていたのでした。
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