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横に飛ぶ力が強いということで最初の方に頻発したのは、椅子に跳び乗ろうとすると背もたれに全力でぶつかる連続アホ猫事件です。初めて見た時は本人もびっくりしていましたが、数週間経てばうまく乗れるようになりました。
誰かを見失うとすぐに鳴いて人を呼ぶのが最初の方には多くて、「俺カイだよー」とアフレコしていたのですが、うちに来てから3ヶ月ほどカイはよく人を探すネコでした。ウチに人がいる時といない時があること、メリはずっとウチにいること、そのどちらにも気付くのに少し時間がかかったようでした。
カイに追いかけられて高いところへ素早く逃げていたメリが簡単に追いつかれるようになった頃、姉と6匹の猫たちは嫁入りして行きました。
隔離生活が終わったメリとカイはウチを1階から3階まで走り回る日々を謳歌しだしました。そうすると始まったのが夜2時ごろからの大運動会です。人間が寝静まり、全員が泥のように眠りだしたタイミングで2階と3階を2匹で走り回り、時には眠る人間をジャンプ台にして駆け抜けていく。夏に薄着で肩を出して寝ていれば朝起きた時に肩元に引っかき傷ができるような日々でした。2匹が仲良くなって良かったなぁと、率直に思いながら朝に肩をさすりました。
そしてカイには隔離生活が終わったことで嬉しい出来事があったみたいです。それは、1階のリビングを自室にしている父の部屋に入り浸ること。唯一の男同士で気が合うったのかはよくわかりませんが、父が帰って来たら慌てて玄関に迎えに行って部屋に入れてもらっていました。対する父は、すぐにイタズラするので今まで動物に嫌煙されていたので懐かれることがなかったに等しい分、喜んでくれていると思います。
メリは元野良なので人間のご飯には自分も食べられるものがあることも知っているので、誰の膝の上にも乗らないけども、おんなじ様に椅子に座ってもらえるまで待つのです。
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