ウチにきたネコ ~カイ~

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さて、2匹のネコが来たその冬のこと、おトイレに真っ赤なおしっこが出現するようになりました。まさにトマトジュース誰かこぼした?と聞きたくなるようなものでした。 元気一杯のカイは違うだろう、メリは来たすぐ肝臓が悪かったし、とメリを連れて行ってお薬をとりあえず1週間分もらいました。激怒なメリに薬を飲んでもらった1週間目のことです。おトイレを掃除すると、まず最初に置いてあるおトイレ全てにおトイレをする習慣がその頃のカイにはありました。自分はそれを「1番おトイレ」と言っていて、カイの前はメリがやっていた習慣でした。おトイレを掃除したすぐにカイを、掃除したよ~、と連れて行くと真っ赤なおしっこをしました。思わず叫びながら家族に伝えました。今まで無駄に薬を飲まされていたメリよ、ごめんよ。 そういえば最近カイはいつもと違う行動をしていました。何かと視界に映るようにして自分のことを見つめて来ていました。後ろにいたのが前になっただけの、ストーカーの方法が変わったのかなぁと思っていたのですが、それがカイなりのしんどいアピールだったようなのです。 カイを病院へ連れて行きました。2度目の病院で自分といるときは鳴きもせずに人の体と腕の間に頭を突っ込んで体丸出しでも安心を得ようとしていたのですが、レントゲンのために連れていかれたときはさすがに一声鳴いていました。そしてわかったのは、腎結石が腎臓の中にある、ということでした。原因はストレスでおしっこを我慢してしまったりしたからだろう、と。ストレスの原因は初めての冬を経験したからだろう、と。衝撃の理由でした。 尿道の中の傷を治りを早くするためのお薬、結石を小さくして流すための食事療法が始まりました。本来の結石の食事療法はアルカリ性に偏ったせいでアルカリ性の結石ができるので、そっちに偏らないようにするためのものなのですが、カイの尿はphに偏りがないのでそう言った期待ができませんでした。けれど、消化器サポートしか食べてないということもあり、phを調整するための食事は味が濃いので水をよく飲むようになることで結石を作るかもしれない尿の濃度を薄くすることを期待できるだろう、と。そうしてご飯にロイヤルカナンのphコントロールが加わるようになりました。
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