4・2巡目

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4・2巡目

2巡目からはアナウンスが流れた。 「大希さん。サイコロを振ってください」 と加工の声が聞こえた。 怖い。凄く怖い。逃げたい。 お金なんてどうでもいい。 俺は嫌々サイコロを振った。 「4...かよ。」 最悪だ。全然進まないじゃないか!! 後半から過激になることを思い出した。 あと、1分。 慎重にドアを開けた。 そして2つ目のドアも開けた。 椅子に貼り付いてる紙を見た。 「歯を一本抜く。」 絶対に無理だ。 嫌だ。 だか、拒んだ瞬間、俺の人生は幕を閉じる。 家族にまた会いたい。 その気持ちが上回った。 椅子に座った瞬間。また人が来て俺の歯を躊躇無く抜いた。 「あ、あ...あっああ...」 死にたい。もう無理だ。次はクリア出来ない。多分。 「次に優斗さん。サイコロを振ってください...。」と呼ばれてる。 そして次々とみんなの名前が呼ばれた。 最後は陸だった。なかなかクリアしない。 大丈夫だろうか。 「陸さん。クリア失敗。処刑します。」 焦げ臭い匂いと共に陸の今までに無いくらいの雄叫びが聞こえた。 まさか、失敗したら密室に放火!? キツい。 「3巡目。大希さんサイコロを振ってください。」 終わらない悪夢のようにまた始まった。 仲間を1人失いながら... 歯が痛む。
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