あんまり興味ない女

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───センピオーネ公園、遊歩道エリア。 北西のアルコ・デッラ・パーチェ広場、北東のミラノ市民競技場、そして南東のスフォルツェスコ城に囲まれる、一辺600メートル程のダイヤモンド型スクエアだ。 ランダムに植えられた樹木と、その間を縫うように歩道が設けられている。 砂利よりも柔らかく、土よりも硬いその路面は、確かモータースポーツの世界ではターマックとか呼んでいただろうか。 とにかくクソ女が言っていたように、ゾンダに砂汚れが付着するのは避けられなそうだ。 《さぁーて、レース後半を始めるぜ! ダートセクションは毎回ランダムに配置されるチェックポイント全50個を先に回ったほうの勝利だ!》 レオのゾンダが足を付いているのは、パーチェ広場の遊歩道入り口。 並木の中を虎視眈々と照らすゾンダの四つ目のヘッドライト。 背後の広場にはレースの模様を映す巨大なスクリーン。 会場の観客は相変わらず300人以上。 ジジの実況がレオの耳にまで届いた。 そして、左隣に並ぶは。 《レース前半の結果、ミカエラ&アインチームに10秒のエクステンドだ。ゾンダがスタートした10秒後にラ・フェラーリもスタートするぜ!》 ラ・フェラーリ。 高級サルーンと高級スポーツカーが揃うフェラーリの中で公道頂点に立つ車種だ。 レオは相手のドライバーを睨みつける。 ミカエラとは異なり、フルフェイスのヘルメットを被っているせいで相手の視線は分からない。 気に入らない。 何か言えば何か言い返してくるミカエラのほうがまだ可愛げがある。 このアインとかいうレーサーは、気に入らない。  
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