とある少年の日記

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毎日が同じように過ぎて、確かにあった筈の日常は、今ではもう感じ取る事すら出来なかった。 俯き加減でこちらを覗き込んでいた暗く冷たい何かは、いつの間にか小さな暖かい光になっている。 僕はその光に惹かれて手を伸ばす。 その光に触れると僕はとても暖かな気持ちになる。 なんだかフワフワとした。 温もりと言うものはこんなにも優しく包んでくれるものだったんだ。 そんな幸せな気分のまま、僕はゆっくりと目を閉じた。
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