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朝だろうか…… 夕だろうか? ドーム状に
膨
(
ふく
)
らんだ小さな丘の
頂
(
いただき
)
に、大きな虹色のオオカミと金色の毛皮で、ケープをまとった不思議なうさぎが
佇
(
たたず
)
んでいる。 まるで私のことを待っているように、優しく、微笑を浮かべ、
朱
(
あけ
)
に染まる夏草のうえで静かに視線を私の方へ投げかけている。
暖
(
あたた
)
かいふたつの瞳に、私の顔が逆さまに映って消えた。
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