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「でもさ! 病院でほら! お姫様抱っこ!」
「クロさんその話はやめて!!」
「まるで王子と姫」
「クロさん!!!」
「大丈夫だ、清水は軽かった」
「やめてってばあ!!!」
清水が叫ぶもやめようとしない成宮にさらに清水が名前を叫んで声をかぶせる。鷲尾も成宮に答える形で便乗し、清水の必死な声はますます大きくなった。
と、テーブルに置かれている成宮の携帯が震えた。
「クロ、電話」
「ん? あ、たうらんからだ。怒られそうだから戻ろうかな」
「俺も署に戻る」
「2人ともいっちゃうの?」
残っていた飲物を一気に飲み干す2人に清水が尋ねる。
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