RUSUBAN

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「今年は次の12月までお休み。本当はいつでもはるちゃんに一番最初にプレゼント届けたいんだ。 でも他の子たちを待たせる訳にもいかないし。ごめんね。毎年寂しい思いをさせちゃってる。」 「じゃあそれまでずっといっしょ?」 「はるちゃんと一緒だよ。」 「やったあ!」 「ニャー。」 サンタクロースの服を着たままのおとうさんと、トランプで夜ふかしした。 オウスケはうたたね。 おとうさんも、我が家はいいなあとウトウトし始めた。 お疲れさま…こっそりヒゲを引っ張ると、つけひげじゃない。本物のサンタクロースは暖炉よりコタツが似合うと、私はずっと前から気づいてたよ。 なんでこんなに心地いいんだろう。 私も朝までコタツに入ったまま、おとうさんが運転するトナカイのソリに乗って空を飛ぶ夢を見ていた。
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