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「義兄さん…ありがとう」
そう伝えると、
「何言ってんだよ。俊介君にはいっぱい世話になってるしな……。咲楽の事もそうだし、円華の事も……。これで君に恩返しができる」
そう言って肩を叩かれた。
「着替えてくるよ。今日は…車だったか。まあ、泊まっていけばいいさ。ビールでも飲もう」
英彦は立ち上がるとリビングを出て行った。
呆気なく事は運んだ。こんなにうまくいくとは思っていなかった。
後は優衣香に説明するだけだ。
優衣香がどんな顔をするのか心配だった。
ただ…まだ気になっていることがある。
優衣香が手伝った死体遺棄の現場がどこなのか。
優衣香の父親がどんな人間なのか。
なぜ人を殺したのか……。
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