第1章

2/2
前へ
/6ページ
次へ
『やるって決めたらやる! 男に二言はない』 そんな、大人からみてくだらない覚悟と決意は、子供の僕らには、何物にも優先される。 親友のかっちゃんは、もうすぐ、お父さんの仕事の都合で遠くに引っ越す。 その前に、大好きなユキちゃんに"こくはく"をする。 僕らには、ユキちゃんを体育館の裏とか、怖い上級生がいそうなとこに呼び出すのは出来ないし、そもそも、そんなコソコソしたのは"男の子"じゃない。 みんなの前で、堂々と! そう、始業式を乗っ取って、みんなの前で言ってこそ、男の"こくはく"なんだ。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加