20XX年 冬

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2つ目のアイスを開ける頃には、ほとんど溶けきっていた。 まぁ、毎年のことなんだけど。 これをサイダーに流し込むと、食べやすくなったアイスフロートになるらしい。 もちろん彼の受け売りだ。 甘いサイダーと、苦いビール。 こんな正反対なやつらを1度に飲む私は素晴らしいと思う。 何だかんだで、私たちもこれぐらい正反対だった気がする。 でも、楽しかったんだよな~と思ってしまうあたり、やっぱり好きだったんだろう。 笑ってしまう。 また冷えてしまったな、とこたつに潜る。 風邪引くから寝るなよって? 毎年引いてるからしょうがない。
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