0人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
ある雪がシンシンと降る日のことです。
私の住む町はあまり雪の降らない地域で珍しいところでした。
私は暗く寒い中、外を歩いていたのです。
理由は、わかりませんが
「外に出てみたくなった」
ただそれだけなのです。ダウンジャケットや帽子、ブーツなど防寒対策を完璧にこなし家を出ました。
少し坂道を登るとある、展望台にいき涙が出てきたのです。その年一番の感動……いやここまで感動をしたことは人生二度目の体験でしょう。
一度目もこの展望台でした。病気で早く亡くなってしまった母に唯一つれてこられた場所だったのです。
そのときはまだ小さく物心がつき始めたばかりの子供のときの話です。子供の私でも感動してしまうような景色なのです。
天は満天の星、地を見れば、色鮮やかに光る町。今も昔も変わらない景色をずっと見続けたいと思った。
最初のコメントを投稿しよう!