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「野々山社長いらっしゃいますか?」
「少々お待ち下さい。」
「新咲社長お久しぶりです!」
「野々山社長お久しぶりです。今回私情なのですが、佐伯さんと婚約させていただいた事ご報告したいと思いまして。」
「えええ~!そうなの!?いや~ビックリしたけどいや、おめでとう!」
「ありがとうございます。それで彼女に負担がかからないか心配で。何かお気づきになった時は是非お教え下さい。」
「もちろん!僕も全サポートするよ!まあでも自分の娘を嫁に出す様な感覚だな。複雑だけど君だったら信用出来るよ。」
「ありがとうございます。」
会社の中で、特に室長から何か彼女にされないか心配になった。
何もない事を祈るが、もしかしたら自社で起こった事と同じような事、小山のような嘘の情報を彼女の耳に入れる野郎が出て来ないとは言えない。
後はお義父さん。いや、お義父さんには直接挨拶に行こう。
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